生命保険を設定・見直しするにあたって最大のポイントの一つが死亡や満期時の保険金の金額設定です。保険というものは死亡や病気、長生きなどのリスクに対してそのリスクをヘッジ(回避)するための手段ですから、不必要なほど大きな金額の保険金設定は無駄な保険料の支出を生むだけです。生命保険金額の見直しでは様々な角度から必要となる保険金の金額設定・見直し方法を解説します。
保険金を考えるにあたっては、大きく二つの点で分けて考える必要があります。一つは「死亡保障額」でもう一つは「貯蓄額」です。例えば、定期保険や終身保険の場合は被保険者が死亡した場合の経済的損失を保険金という形でカバーするものですから死亡保障を中心に考えるべきで、養老保険など貯蓄性の高い生命保険の場合、主に老後資金の貯蓄がメインになると考えられます。
死亡による保険金(死亡保険金)は主に遺族に対して今後生活していくうえで必要な資金となります。預金や有価証券(株式や債券など)で十分な生活資金が貯蓄されていれば不要なのですが、それに達していないというのであれば、その金額分を死亡保険金により埋めていく必要があります。
この残された遺族が自分の現在の貯蓄額などから考えていくらくらい必要になるのかというその金額が死亡保険金の金額と等しくなる点が最も効率的な死亡保険金の金額といえます。
つまり、必用な死亡保障額というのは「必要なお金」から「用意できているお金」を差し引いたものとなるわけです。
なお、残された遺族が必要な生活費を計算する手法としては代表的な計算方法として「生活設計法」と「ホフマン方式」の二つがありますので、それぞれを解説していきます。
生活設計法とは残された家族(遺族)が今後生活していくうえで必要となる生活費などを積み上げ方式で計算していくタイプの必要保険金計算方式の一つです。家族全員が独立するまでの費用と残された配偶者が死亡するまで必要となる生活費を積み上げて計算していきます。
ホフマン方式(新ホフマン方式)とは、主に交通事故などにおける賠償責任額を計算するために用いられる計算式の一つです。要するに、死亡した人が死亡しなければ本来獲得することができたはずの金銭(逸失利益)から中間利息分を控除(本来は数十年間に分けてもらうはずの利益を一度にもらうことになるため、将来獲得するはずの金銭を現在割引価値に修正する)ことで求められる金額です。
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