この記事で整理できること
- 保険の種類ごとに、誰のためのどの支出へ備えるか
- 保障期間、支払方法、貯蓄性を比べる順番
- 複数の保険が同じリスクに重なっていないか
先に公的保障と勤務先の制度を確認する
民間保険を比べる前に、死亡時の遺族年金、病気やけがの公的医療保険、高額療養費、会社員等の傷病手当金、障害年金、公的介護保険、業務・通勤災害の労災保険を確認します。勤務先の死亡退職金、弔慰金、休職制度、団体保険、住宅ローンの団体信用生命保険も家計の不足額を変えます。
制度は加入状況、家族構成、年齢、初診日、収入などで対象が変わります。概算だけで契約を決めず、年金事務所、加入する健康保険、勤務先、自治体などで自分の条件を確認してください。
保険の種類を「支払われる出来事」で比較する
| 種類 | 主に備えること | 受け取る人・時期 | 特に確認する点 |
|---|---|---|---|
| 定期保険 | 一定期間の死亡・所定の高度障害。 | 主に遺族が一時金を受け取る。 | 満期後は保障がなくなること、更新後保険料、免責。 |
| 終身保険 | 一生涯の死亡保障、葬儀・整理資金など。 | 主に遺族が一時金を受け取る。 | 早期解約の元本割れ、払込期間、利率変動・外貨・市場リスク。 |
| 収入保障保険 | 一定期間の死亡後の生活費。 | 遺族が満期まで年金形式で受け取る設計が中心。 | 最低支払保証期間、毎月額、一括受取時の金額。 |
| 医療保険 | 所定の入院・手術・通院等。 | 被保険者が給付金を受け取る。 | 1入院・通算日数、手術の定義、先進医療、支払対象外。 |
| がん保険 | 所定のがん診断・治療・入院等。 | 被保険者が診断給付金等を受け取る。 | 待ち期間、上皮内新生物、再度支払の間隔と条件。 |
| 就業不能保険 | 病気やけがで所定の就業不能状態が続く間の収入減。 | 被保険者が月額給付等を受け取る。 | 就業不能の定義、免責期間、精神疾患、在宅療養、職業。 |
| 民間介護保険 | 所定の要介護状態・認知症。 | 被保険者が一時金・年金等を受け取る。 | 公的介護保険との連動、自社基準、継続日数、免責。 |
| 学資保険 | 入学・進学時期の教育資金。 | 契約者等が祝い金・満期保険金を受け取る。 | 受取時期、払込免除、途中解約、返戻率だけに偏らない比較。 |
| 個人年金保険 | 契約時に定めた年齢以降の老後資金。 | 年金受取人が年金・一時金を受け取る。 | 途中解約、税金、インフレ、外貨・市場リスク、受取期間。 |
保障期間は、必要なお金が続く期間に合わせる
| 期間 | 特徴 | 判断の例 |
|---|---|---|
| 一定期間 | 10年、60歳までなど。満期後は保障が終了し、更新時に保険料が上がる契約があります。 | 子の独立までの死亡保障、退職までの就業不能保障など。 |
| 終身 | 所定の保障が一生涯続く。終身払では保険料負担も続きます。 | 葬儀・整理資金、生涯の医療保障を持つ必要性を検討。 |
| 資金を使う日まで | 教育・老後など、受取開始時期を先に決める。 | 大学入学前、退職後、公的年金受給開始前など。 |
保険料だけでなく、五つの条件を同じにして比べる
- 支払事由:死亡、診断、入院、所定の就業不能など、何が起きたら支払われるか。
- 保障期間:いつからいつまで保障され、更新できるのは何歳までか。
- 保障額:一時金か月額か、複数回支払われるか、上限があるか。
- 対象外:免責、待ち期間、既往症、告知義務違反、給付回数・日数制限。
- 総負担:同じ期間まで払う保険料総額と、解約返戻金・手数料・為替や市場の影響。
貯蓄型という名前だけで元本保証とは判断できません。
低解約返戻金型、外貨建て、変額、MVA(市場価格調整)がある契約は、解約時期や相場・為替で受取額が払込保険料を下回る場合があります。契約概要と注意喚起情報、設計書の複数シナリオを確認します。
必要な種類を絞るチェックリスト
- 家計が困る出来事を死亡・治療費・収入減・介護・教育・老後に分けた
- 公的保障、勤務先制度、団信、貯蓄を確認した
- 保険を受け取る人と使い道を決めた
- 保障が必要な終了時期を決めた
- 同じ出来事を複数契約で重複していないか確認した
- 支払条件と支払対象外を約款で確認した
- 家計を圧迫せず続けられる保険料か確認した
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制度・商品分類は2026年8月12日時点で確認しています。契約条件は商品ごとに異なります。