「連生」は、複数の人を一つの契約で保障する仕組みです。連生終身保険では、夫婦など2人のうち先に起きる死亡と、その後の死亡で保険金の扱いを分ける商品があります。ただし、両方の死亡時に必ず同じ額が支払われる、後から自由に割合を変えられるとは限りません。
第1死亡・第2死亡をどう読むか
- 契約時2人の被保険者と、それぞれの受取人・保険金額を確認
- 先に亡くなったとき支払いの有無と、支払われる場合の額・受取人を確認
- 後で亡くなったとき残る保障と、支払われる場合の額・受取人を確認
図は順序の説明です。高度障害が先に起きた場合、同時死亡、免責事由などの扱いは約款で異なります。
例えば、SOMPOひまわり生命の連生終身保険の約款例では、基本保険金額に対する第1死亡・第2死亡の支払割合を契約時に指定し、指定後は変更できないとしています。同社のB型には第1死亡時の支払割合が0%となる設定もあります。これは一つの旧契約の例であり、手元の契約にそのまま当てはめないでください。
2人別々に加入する場合と比べる
| 確認点 | 連生終身保険で見ること | 別々の契約で見ること |
|---|---|---|
| 死亡時の額 | 先に亡くなる場合と後で亡くなる場合の支払有無・額・受取人 | それぞれの保険金額・受取人 |
| 変更の自由度 | 割合・保険料・受取人・解約の変更条件 | 一人分だけ減額・解約できるか |
| 費用と返戻金 | 2人分を合わせた払込総額と、時点別の解約返戻金 | 2契約の払込総額と、各契約の返戻金 |
一契約にまとめれば必ず保険料が安くなるわけではありません。保険金額、払込期間、健康状態、解約返戻金、特約などをそろえて比較します。2人のどちらが先に亡くなるかで必要な生活費が異なる場合も、同じ保障額を機械的に当てはめないでください。
公的保障と混同しない
民間の死亡保険は家族の生活費や整理資金の不足を補う手段です。まず遺族基礎年金や遺族厚生年金の対象を確認し、2人のそれぞれが亡くなった場合の不足額を必要保障額で整理します。遺族年金は加入歴・遺族の状況で異なります。なお、住宅ローンの「連生団信」や「連生年金」は、名前が似ていても支払先・給付の仕組みが違います。
今ある契約で確認すること
- 保険証券で2人の被保険者、契約者、第1・第2死亡保険金の受取人を確認する。
- 契約時の約款で死亡・高度障害の支払条件、割合変更、解約・減額後の扱いを確認する。
- 変更を考えるなら、保険会社に新旧の保障額・保険料・返戻金を同じ時点で示してもらう。税金は保険料の実際の負担者と受取人により異なるため、国税庁の案内や税務署でも確かめる。