請求手続きの確認

亡くなった家族の生命保険を探す|契約照会の手順と費用

保険証券が見つからなくても、まずは手がかりを整理。契約先の確認から有料照会、見つかった後の請求まで、順番に確認できます。

保険の書類、通帳の手がかりを虫眼鏡で探す机の上
手元の書類から契約先の手がかりを整理します。

保険会社が分かるなら、証券がなくてもその会社へ確認します。契約先自体が分からないときは、家族で手がかりを探し、必要に応じて生命保険協会の契約照会制度を検討しましょう。照会で契約が見つかっても、保険金の請求は別の手続きです。

まずは書類と口座履歴を探す

亡くなった家族の保険を探すときは、次の順で会社名や契約番号の手がかりを整理します。生命保険文化センターの案内でも、書類や通帳、勤務先の給与事務から確認する方法が示されています。

  1. 保管書類:保険証券、ご契約内容のお知らせ、保険料控除証明書、保険会社の封筒を探す。
  2. 通帳・支払いの記録:保険料の口座振替履歴を確認し、会社名と分かる情報を控える。
  3. 勤務先での手続き:給与天引きや年末調整の記録について、給与事務の担当者へ確認方法を尋ねる。

書類がない、最近の引落しがないというだけで「契約なし」と決めず、見つかった手がかりを会社への問い合わせに使います。旧社名の通知なら、生命保険会社の一覧で現在の会社名や確認先を探せます。

見つかった情報から次の連絡先を決める
いま分かること次の確認
会社名は分かるが証券がないその会社に直接連絡し、契約を確認するための本人確認・関係確認書類を聞く。最初から有料の一括照会が必要とは限りません。
死亡した家族の契約先が分からない手がかりを探しても不明なら、生命保険契約照会制度の対象・申請者要件を確認する。
共済や勤務先の団体保険の手がかりがある生命保険協会の照会は会員会社の個人保険が対象。共済の窓口や勤務先にも別に確認する。

契約照会は誰が、何を調べられる制度か

生命保険協会が会員会社に、亡くなった方が契約者または被保険者となっていた生命保険契約の有無を確認する制度です。保険金額の算定や請求の代行を依頼するサービスではありません。

死亡を理由にした平時の照会では、法定相続人、遺言執行者、所定の代理人などが申請者となります。家族なら誰でも申請できるわけではなく、相続放棄などがある場合も含め、協会の照会者要件を確認してください。

調査の範囲は有効に継続している個人保険契約で、死亡による照会では死亡日まで最低3年間さかのぼります。支払済み・解約済み・失効済みの契約や、財形保険・財形年金保険、支払いが始まった年金保険、保険金等が据置きの契約は対象外です。詳しい範囲は現行の制度案内で確認できます。

「該当なし」は、すべての保険・共済が存在しないという意味ではありません。照会対象外の加入先に心当たりがある場合は、そちらの窓口へ確認してください。

2026年の費用とWeb申請の受付状況

2026年4月1日以降の新規申請は、調べる方1名につき次の利用料です。改定時期を含む案内を確認しました。

平時利用の料金(税込、2026年10月1日確認)
申請方法利用料
Web申請6,000円
書面申請7,000円

戸籍等の公的書類を取得する費用などは、申請に応じて別に必要です。書面申請は、協会の案内ページから申請書等を取り寄せ、必要書類とともに郵送する流れになります。

Web申請は2026年9月15日に再開。協会は情報を閲覧できる設定不備を受けて7月27日から停止していましたが、9月14日の公表資料(PDF)と現行ページで再開を案内しています。「Webは停止中」という古い案内だけで判断せず、申請前に最新のお知らせを確認してください。書面申請は混雑により通常より時間がかかる旨も案内されています。

協会の取引条件では、通常の回答時期は決済日から2~3週間程度とされています。期日が保証されるわけではなく、現在の混雑状況も確認しましょう。決済後は申込者都合でキャンセルできないため、申請の要否と入力内容を先に確かめます。

申請前に、立場に合う書類を確認する

一般的な確認項目は、申請する人の本人確認、亡くなったこと、申請者との関係や代理権です。ただし、申請者の立場やWeb・書面の別によって必要書類は変わります。

書類を取得する前に確認すること
確認事項書類・確認の例
誰が申請するか本人確認書類。法定相続人、遺言執行者、代理人など、申請者の立場を先に整理する。
死亡と家族関係死亡の事実や関係が分かる戸籍等。どの範囲・形式の書類が必要か、公式のチェックシートで確認する。
代理人による申請代理権の確認書類。誰からどの権限を受けているかによって必要書類が異なる。

協会の制度案内の「提出書類チェックシート」から、死亡の場合・申請方法に合うものを選んでください。一覧だけを見てすべての書類を先に取得すると、費用や取り直しが生じることがあります。

契約が見つかったら、受取人が保険会社に連絡する

  1. 回答の会社名を確認:見つかった会社ごとに、公式窓口へ「生命保険協会の照会制度を利用した」と伝える。
  2. 請求できる人を確認:照会の申請者と死亡保険金の受取人は同じとは限りません。受取人など正当な権利者からの連絡を求められることがあります。
  3. 請求漏れを確認:死亡保険金だけでなく、死亡前の入院・手術など未請求の給付も契約先に伝える。

例えば、子が相続人として照会し、死亡保険金の受取人が配偶者だった場合、子がそのまま受取人として請求することはできません。会社の案内に沿って、受取人による請求を進めます。死亡前の医療給付については、請求者が異なる場合があるため分けて確認しましょう。

保険金・給付金の請求手順と請求漏れの確認:会社が分かった後、最初の連絡から提出・支払明細の確認までを整理できます。

請求に必要な書類と診断書の代用:有料の診断書を依頼する前に、契約先へ聞きたいことを確認できます。

生命保険協会:生命保険契約照会制度
最新の受付状況、調査対象、申請先、提出書類チェックシートをまとめて確認できます。

生命保険文化センター:家族の契約が分からない場合
書類や通帳から手がかりを探す方法と、契約先が分かった後の連絡について読めます。

生命保険協会:書面による申込み
書面申請の取り寄せ・郵送の流れを確認したい方に。

公式情報の確認日:2026年10月1日。この記事は平時・死亡時の照会を中心に説明しています。認知判断能力が低下した場合や災害時は利用条件・手続きが異なるため、該当する協会の案内を確認してください。

サイト監修者

ふかちゃん

MoneyLifehack(マネーライフハック)編集長

証券会社で個人向け金融サービスに携わった経験をもとに、2004年から金融・投資・節約など、家計に関する情報を発信しています。

このサイトでは、公的保障と家計の状況を踏まえて保険を考えられるよう、保障の役割や注意点を生活者の目線でわかりやすくお伝えします。

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