解約を決める前に

生命保険の解約方法と注意点

解約すれば以後の保障はなくなり、同じ条件で入り直せるとは限りません。手続きの順序と、保険料の負担を軽くする別の方法を確認しましょう。

解約を考えている方へ

  • 保障を終える時期と返戻金を確認したい
  • 保険料を下げたいが、解約以外も比べたい

解約は契約者の手続き。ただし影響を確認してから行う

生命保険の解約は、契約者が契約を終了させる手続きです。保険料負担を減らしたい、保障が重複している、ライフステージが変わった、貯蓄性保険を見直したいなど、理由は人によって異なります。

大切なのは、解約するかどうかを「保険料が高い」だけで決めないことです。公的保障、勤務先制度、預貯金、家族の生活費、既存の別契約を確認し、解約後に不足する保障がないかを確認しましょう。

解約前に確認したいこと

解約判断のチェック表
確認項目 見るポイント 注意点
解約後の保障 死亡保障、医療保障、特約、保険料払込免除などがいつ消えるか。 解約後に同じ条件で入り直せるとは限りません。
公的保障 遺族年金、障害年金、高額療養費、傷病手当金など、自分が使える制度。 勤務先や加入する制度で条件が異なります。
解約返戻金 解約予定日ごとの見込額、既払込保険料、貸付残高。 返戻金がない商品もあり、低解約返戻金型・外貨建て・変額保険は特に金額を確認します。
税金 実際の保険料負担者と返戻金を受け取る人、受取額。 同一人なら所得税、異なる人なら贈与税の対象となる場合があります。
再加入 年齢、健康状態、告知、保険料、保障開始日。 加入できない、条件が付く、保障に空白が生じる場合があります。

解約の基本的な流れ

  1. 保険証券と契約内容を確認する
    契約者、被保険者、受取人、主契約、特約、保険料、解約返戻金の有無を確認します。
  2. 保険会社へ解約書類を請求する
    担当者、コールセンター、マイページなど、保険会社が案内する方法で手続きを確認します。
  3. 解約日と保障終了日を確認する
    いつ保障がなくなるのか、保険料の引き落としがいつ止まるのかを確認します。
  4. 必要書類を提出する
    解約請求書、本人確認書類、保険証券、振込口座などが必要になることがあります。
  5. 返戻金と手続き完了を確認する
    解約返戻金の振込、契約終了の通知、税金に関係する書類の有無を確認します。

保険料を軽くするなら、解約以外も比較する

どの変更ができるかは契約によって異なります。返戻金だけでなく、変更後の保障額・期間・特約・保険料を保険会社に試算してもらいましょう。

解約と主な代替手段の違い
方法負担・保障の変化先に確認すること
解約保険料の払込みと以後の保障が終わる。保障終了日、返戻金、税金、再加入の条件。
減額・特約の整理保険料を下げられる場合があるが、保障も小さくなる。残る保障、消える特約、返戻金の有無。
払済・延長定期以後の払込みを止め、返戻金をもとに保障を続ける方法。変更後の金額・期間・特約。利用できない契約もある。
契約者貸付返戻金の範囲内で資金を借りる。保険料の払込みは続く。利率・返済方法・未返済時の失効リスク。

保険料が払えないために貸付を選ぶ場合は、毎月の負担自体は続く点に注意してください。払済保険の仕組みも参照できます。

解約返戻金と税金

終身保険、養老保険、個人年金保険など、貯蓄性のある保険では解約返戻金がある場合があります。返戻金が払込保険料を下回ることもあれば、契約内容や経過年数によっては利益が出ることもあります。

税金は契約者名義だけでは決まりません。実際の保険料負担者と返戻金の受取人が同じなら、受取方法などに応じて所得税の対象となる場合があります。異なる人が受け取るなら贈与税の対象となる場合があります。一時払養老保険等には別の課税方法が適用される例もあるため、国税庁の解説と契約資料を照合し、個別判断は税務署・税理士に確認してください。

外貨建てや変額保険の返戻金は、為替・市場の変動や費用の影響も受けます。円換算額や実際の受取額を、解約予定日を添えて保険会社に確認しましょう。

新しい保険に入ってから古い保険を解約する場合も、空白期間と告知に注意してください。

新しい契約が成立して保障が始まる前に古い契約を解約すると、保障の空白が生じることがあります。また、新しい契約では現在の健康状態で告知が必要です。見直し時は、責任開始日と告知内容を確認しましょう。

手続き前の最終確認

  • 解約日と以後になくなる保障を保険会社に確認した
  • 返戻金の見込額、貸付残高、受取人と税金を確認した
  • 減額・払済などの変更後の試算と比較した
  • 新しい保障が必要なら、告知と保障開始日を確認した

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解約返戻金を受け取る前に、失う保障も整理したいとき

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解約前に保険証券を整理する

公式情報で確認したいこと

次にやること

解約を決める前に、保険会社へ「解約した場合」「減額した場合」「払済保険にした場合」の保障と返戻金を確認しましょう。解約後の保障が不足する場合は、公的保障と必要保障額を見直します。

サイト監修者

ふかちゃん

MoneyLifehack(マネーライフハック)編集長

株式会社イノベイドの金融情報提供事業部で、MoneyLifehack(マネーライフハック)の編集長を務めています。証券会社で家計改善・資産運用の相談業務に携わった経験をもとに、2004年から金融・投資・節約などの情報を発信しています。

プロフィール・経歴 X:@mlifehack123

記事制作:株式会社イノベイド