保険料の内訳

死亡保険料とは|支払う保険料との違いと死亡保障の確認方法

「死亡保険料」には、死亡保障のために毎月払う保険料という日常的な意味と、死亡リスクに備える保険料の一部分という数理上の意味があります。このページでは後者を説明します。契約を比較するときは内訳を推測せず、実際の保険料、保障額、保険期間、払込期間を確認しましょう。

死亡保険料と、実際に払う保険料は違う

数理上の「死亡保険料」は、純保険料のうち死亡リスクに備える部分を指し、「危険保険料」とも呼ばれます。一方、契約者が支払う保険料には、将来の給付に備えて積み立てられる部分や、契約を維持する費用にあたる付加保険料なども含まれます。終身保険などでは、死亡保険金の財源を「死亡保険料だけ」と単純に切り分けることもできません。

生命保険協会は、保険料の計算に予定死亡率・予定利率・予定事業費率を使うと説明しています。これは計算上の前提で、証券に「死亡保険料○円」と表示されるとは限りません。国税庁税務大学校の資料も、この区分を理論上のものとして扱っています。

支払保険料を比較するときの条件

死亡保険の見積りを比べるなら、保険金額だけでなく、いつまで保障され、いつまで払うかをそろえます。保険期間を短くすると当面の保険料を抑えられることがありますが、更新が必要な商品では更新時の年齢・保険料率で再計算され、通常は保険料が上がります。

死亡保険の見積りで条件をそろえる項目
確認項目 比較時にそろえること 見落としやすい点
死亡保障額 同じ金額・受取方法かを確認する。 収入保障保険の年金額と、定額の一時金をそのまま比較しない。
保険期間 何歳まで保障が続くか、更新があるかを確認する。 更新型の当初保険料だけで、長期の負担を判断しない。
払込期間 何歳まで保険料を払うかを確認する。 終身保険でも「終身払」と「有期払」は支払総額が異なる。
健康状態・喫煙状況 同じ引受条件での保険料かを確認する。 割引の適用には商品ごとの条件があり、申し込めるとは限らない。
保険種類 定期保険か終身保険か、返戻金の有無を確認する。 保険期間と返戻金が違えば、月額保険料だけでは比べられない。
定期保険の一例では保障と払込が同じ時期に終わり、終身保険の有期払の一例では払込後も保障が続く。
保険期間と払込期間の違いを示す概念図です。実際の期間・更新条件は契約によって異なり、終身保険には終身払もあります。

健康状態と告知で変わる契約条件

保険料の比較表にある「最安値」は、健康状態や喫煙状況などの条件を満たした場合の金額かもしれません。保険会社・商品ごとに引受基準は違います。申し込む前に、自分に適用される条件を確認してください。

健康状態などによる引受条件の例
区分 概要 注意点
健康体・優良体 喫煙状況、血圧、BMI、健康診断結果などが保険会社の基準に合う場合、割安な保険料が適用されることがあります。 基準は保険会社により異なります。自分が該当するかは申し込み先で確認します。
標準体 一般的な引受基準に該当する場合です。 通常条件でも、保障額や期間が大きいと保険料は重くなります。
特別条件付きの引受 健康状態などにより、保険料の割増や一定期間の保険金削減などの条件が付く場合があります。 何が、いつまで、どの条件で減額されるかを書面で確認します。
引受基準緩和型・限定告知型 告知項目を限定した保険で、持病がある人でも申し込みやすい場合があります。 通常の保険より割高になる傾向や、商品によっては一定期間の保険金削減がある点を確認します。

申込時には、保険会社が告知を求める健康状態や職業などに、事実に沿って答えます。口頭で担当者に伝えただけでは、告知書への回答にならない場合があります。生命保険文化センターの告知に関するQ&Aを確認し、記入漏れに気づいたら保険会社へ連絡してください。

持病や通院歴がある場合も、引受可否は商品・保険会社の審査によります。通常の保険で条件が付くか、緩和型で保険料と保障にどんな違いがあるかを、見積りと約款で比べます。

加入後に健康状態が変わった場合

契約時に正しく告知して成立した保険は、その後に病気になっただけで保険料が自動的に上がるわけではありません。ただし、更新型では更新時の保険料が変わることがあり、増額・新規加入・特約追加などで新たな告知が必要になる場合もあります。保険料と保障の変更条件は約款で確認します。

保障額を減らす前の確認

死亡保障は保険料を下げるためだけに削るものではありません。遺族の生活費と教育費から、遺族基礎年金・遺族厚生年金、勤務先制度、貯蓄、団信で賄える分を確認し、不足する期間と金額を見ます。年金の対象者・金額は加入歴や家族構成で異なります。

  • 保険証券で死亡保険金額、保険期間、払込期間、更新の有無を確認した
  • 遺族年金、勤務先制度、貯蓄、配偶者の収入、団信を確認した
  • 今と更新後の保険料、保険期間全体の支払総額を比べた
  • 減額・解約後に残る保障と返戻金を保険会社に確認した
  • 再加入する場合の告知と引受条件を確認した

広告

死亡保険の金額を一人で決めにくいとき

必要保障額は、生活費・教育費・遺族年金・勤務先制度・貯蓄を一つずつ整理して考える必要があります。

ほけんのAIは、LINEで保険証券や家計の悩みを整理し、必要に応じてFPオンライン相談へ進める民間サービスです。死亡保険の金額が大きすぎないか、逆に足りない部分がないかを相談前に整理したい人に向いています。

向いている人
死亡保険金額を見直したい人、子育て・住宅購入・独立などで必要保障額が変わった人、加入中の保険証券を理解したい人。
注意したい人
すでに必要保障額を自分で計算できている人、特定の商品だけを比較したい人、AIだけで契約判断まで完結したい人。

無料相談は公的な中立相談ではなく、提携FP・保険代理店等につながる可能性がある民間サービスです。遺族年金や税金、契約内容は公式情報や保険会社にも確認してください。

死亡保障の過不足を整理する

確認に使える公式情報

次にやること

  1. 必要な死亡保障額は、死亡保険の必要保障額で家族の生活費と公的保障から考える。
  2. 保険料の内訳を知りたいときは、純保険料とはを確認する。
  3. 減額と解約を迷うときは、保険料と保障額のバランスを確認し、契約先に変更後の条件を照会する。

サイト監修者

ふかちゃん

MoneyLifehack(マネーライフハック)編集長

株式会社イノベイドの金融情報提供事業部で、MoneyLifehack(マネーライフハック)の編集長を務めています。証券会社で家計改善・資産運用の相談業務に携わった経験をもとに、2004年から金融・投資・節約などの情報を発信しています。

プロフィール・経歴 X:@mlifehack123

記事制作:株式会社イノベイド